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女の三世代

グスタフ・クリムトの黄金様式の傑作の一つ。「生命の円環」をテーマにしており、裸体で描かれた女性の、誕生から死までの段階を表現しています。

油彩、キャンバス、171 x 171cm、ローマ国立近代美術館(イタリア、ローマ)

女を装飾的・抽象的に描き、生と死の円環を表現した作品

夢見るかのように安らかに目を閉じる幼子と、その子供を抱く若い裸体の女性、そして老醜を恥じるように顔を隠し、立ちすくむ老女。灰色と黒色の背景は、死や滅びを象徴的に表現しているようにも見えます。この作品は、生と死の円環に関心を寄せていたクリムトが、人間の一生を幼年期、青年期、老年期の3段階に分けて描きました。

グスタフ・クリムトは、ウィーンで活躍した愛と官能の画家。作品は、女性の身体をモチーフに、エロティシズムや死を表現した作品が多いです。金箔を多用する「黄金の様式」の時代を経て、装飾的かつ抽象的な色面と人物を独特の表現で描き、ウィーン・モダニズムの旗手としても活躍しました。平坦で装飾的なエジプト美術や、金・モザイクを用いたビザンディヌ美術、また日本の美術にも影響を受けています。

無垢な少女、魔性の女、運命の女。あらゆる女性の魅力を描いた作品は、国内外で圧倒的な人気を誇ります。